鉛筆友達
 
鉛筆でデッサン

鉛筆 デッサン

今にも動き出しそう!と思うほどリアルな「手」。以前、私が見たその「手」は鉛筆でデッサンしたものでした。描いた絵に色をすぐ色を塗りたくなる人もいるでしょう。ですが、鉛筆だけでデッサンしてみるのも、モノクロの世界の中に対象物の本当の美しさが表現されるような気がします。文字を書くときとは違った鉛筆の使い方を知ることもできますよ。

デッサンとは?

 

まずは、デッサンについて説明しましょう。物や人などの芽に見えるものを鉛筆または木炭などを用いて、画用紙などに描くのがデッサンです。対象物の光と影や色の違いを見ながら、形、質感、色、透明感などをそのまま紙に写していくのがデッサンの特徴ですね。以前は絵を描くための練習方法という認識が強かったデッサンですが、今では芸術性があるものの一つとして認められるようになってきました。

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「デッサン用」の鉛筆とその他の道具

今回は鉛筆のデッサンに着目したいと思います。学校などで使われる「デッサン用」の鉛筆は「2B」~「4B」くらいが一般的ではないでしょうか?ただ、本格的に絵を学ぼうという人は「2H」~「6B」くらいの鉛筆を用意しておくとこをおすすめします。そうすると描き方の幅も広がりますよ。ここで、「デッサン用鉛筆」の削り方を紹介しましょう。

Point1

Point2

Point3

左手に鉛筆を、右手にカッターを持ちます。鉛筆にカッターをあてて右手支えるだけで動かさないようにしましょう。

左手の親指でカッターナイフを前方に押し出すように鉛筆を削ります。このとき、力を入れ過ぎずに左手の親指だけを動かして削って下さいね。

いっぺんに削ろうとしないで、ゆっくり少しずつ削りましょう。指に入れる力加減が調節しやすくなります。

鉛筆以外の道具として、「練り消しゴム」、サッピツ(紙を巻いてある鉛筆のようなもの)、クリップ、カルトン(画板)、イーゼル(絵を置くための台)があります。さらにデッサンスケール(構図を決めるためのプラスチック製の枠)や「はかり棒」(垂直水平の確認などに使う)なども挙げられます。ですが、この2つは必ずしも必要ではなく、あくまでもあったら便利だなぁというものです。

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デッサンの基本用語

描き方の具体的な説明に入る前にデッサンをする際によく使われる基本的な用語を見ていきましょう。「鉛筆デッサン」に関係する用語、または普段耳にすることがほとんどないと思われる用語だけを挙げてみました。なので、ここに書いてある用語がすべてではありません。

アタリ

印、目安

エスキース

下絵、略画

クロッキー

人物や動物を短時間で素早く描くこと。

ケント紙

おもに平面構成で使われる表面が平滑な紙

パース

パースペクティブの略。遠近法、透視図法

ハッチング

鉛筆などで線を重ねて調子(色の濃淡)をつくる技法

バルール

色のバランスのこと。

マチエール

絵肌

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デッサンの描き方・上達法

いよいよ、デッサンに突入です!最初は動きのないものを対象物にしましょう。デッサンには、あまり決まった手順はないのですが、初めてデッサンするときはある程度手順にのっとってやったほうが書きやすいと思います。では、デッサンの描き方を紹介していきましょう。レモンを例に挙げます。

アタリをつけましょう

紙の真ん中より少し上にアタリをつけます。これはおおまかでいいですよ。大きさは実物より少し大きく、ゆったりめに描きましょう。

形のおかしなところを直しましょう

そのポイントから形が変わっていくという、形の変わり目を意識しながら、きちんとしたラインを描いていきましょう。このときに形を修正します。

細かくデッサンしていきましょう

形の変わり目と立体的に見せることを心がけて、描き進めましょう。全体の雰囲気が壊れない程度に、できるだけ細かく描きます。レモンのヘタはできるだけよく観察して、こだわって描きましょう。最後に余白の汚れた部分をキレイに消して完成です。

※デッサンの描き方の上達法としては、まず第一に常にバランスをとりながら描くことです。あまり一ヶ所にばかり気を取られると全体のバランスが崩れてしまいます。もう一つのポイントは描いている途中、何度か遠目で見るようにしましょう。何気ないことですが、とても大切なことです。上達のコツはこれくらいでしょうか?あとは、とにかく練習することが上達の近道ですよ!

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